コーヒー豆の味や香りについては、個々人の好みや豆の種類、焙煎方法、保存方法などさまざまな要因が関与します。一般的には、焙煎直後の豆は「新鮮な」味わいがありますが、焙煎後数日から数週間経った後、豆が熟成することで風味や味わいが変化することがあります。
大切なのは、コーヒー生豆の本来の味わいを活かした焙煎をし、熟成期間が必要であれば熟成し、最高においしいコーヒーに仕上げることです。
◆せめて、焙煎後、6時間は熟成させよう!
熟成によって豆の風味が深まることもありますが、その一方で風味が失われたり、酸化によって質が劣化することもあります。また、熟成の過程で豆の風味が変化するため、個人の好みにも影響を与えます。その上で、コーヒー豆は200℃を超えて焙煎されるので、焙煎直後は嫌がられる香りが発生します。
◆焙煎直後の代表的な香り
焙煎直後の香りの主な特徴をご紹介します。
・焦げた香り: 焙煎中に糖分や脂肪がカラメル化し、焦げたような香り
・煙の香り: 高温での焙煎では煙も発生するため、焙煎直後には煙のようなニュアンスが含まれることがある
・トーストした香り: 焙煎過程で豆が焼かれることで、トーストしたパンのような香りが現れることがある
・酸化した油の香り: 豆の中の油分が高温で酸化されることで、特有の香りが生じることがある
これらの香りの中には、焙煎直後に飲用するときには望ましくないと感じられるものもあります。
それが、焙煎後数日から数週間経過すると、これらの嫌な香りが豆から徐々に抜け、より複雑で豊かな風味が現れるのです。
大切なのは、一つひとつ違うコーヒー生豆の特徴を生かして焙煎し、熟成させることです。
そうすることによって、最高の「ホッとする時間」を提供できると、私たち山王珈琲焙煎所は考えます。
▼「焙煎後に直ぐ飲むより、熟成させた方がおいしく飲める理由」に関する動画