コーヒー豆の本来のパフォーマンスと出会うために!
「美味しいコーヒーとは?」
「美味しいコーヒーの基準は?」
「美味しいコーヒーの選び方は?」
「美味しいコーヒーの見分け方は?」
「なぜ、冷めるとコーヒーの味が落ちるの?」
「なぜ、冷めた方が美味しいコーヒーがあるの?」
美味しいコーヒーの基準は、一人ひとり異なります。
それは、食品の好みが千差万別だから当然のことです。
でも、コーヒー豆本来のパフォーマンスが味わえているのだろうか?
それを確認することは可能だと考えています。
なぜならば、冷めたコーヒーなら、そのコーヒーの本来の魅力が味わえるからです。
ホットコーヒーは、私たちの味覚を錯覚させます。
熱さや湯気から伝わる香りで、味覚は良い意味で「錯覚」を起こします。そのため、淹れたてのホットコーヒーでは、雑味やえぐみを感じにくくなるのです。
冷めたコーヒーは、味覚が錯覚を起こしません。
冷めたコーヒーで、雑味、えぐみ、渋みを過度に感じたら、それは錯覚が起きなくなり「ごまかしがきかなくなるから」です。
雑味・えぐみが少ない本来のコーヒー豆の純度が高いコーヒーは、冷めても美味しいと感じられます。
いいえ、冷めた方が美味しくなるといっても過言ではありません。
それが、冷めても美味しいコーヒーが「本当に質の良いコーヒー」と言われる所以です。
世界から届く、コーヒー豆の本来のパフォーマンスを味わってほしい。
そんな思いを届けたくて書いています。
目次
1.無条件に美味しいコーヒーとは?
(1)美味しいコーヒーの定義
美味しいコーヒーとは、ご自身が飲んで美味しいと感じるコーヒーのことです。
このシンプルな一言に尽きます。
その上で、本当に美味しいコーヒーとは?
例えば、お米の産地や種類によって、ごはんの味が変わるのをご存じですか?
これまで一番美味しいごはんは、どんなお米でしたか?
きっと、一番美味しいお米のごはんを食べるまでは、違うお米が美味しいと思っていませんでしたか?
コーヒー豆も同じです。
もしかすると、まだ本当に美味しいコーヒーに出会っていないかもしれません。
ぜひ、いろいろなコーヒーを味わってみることをおすすめします。
(2)経験の範囲でしか美味しいコーヒーは分からない
いろいろなお米のごはんに、それぞれの特徴・味わいがあると思う方もいらっしゃるでしょう。
コーヒー豆も同じです。
同じ国、同じ地域の銘柄でも味が異なることは通常です。
また、酸味に関しても、浅すぎる焙煎で起きてしまうえぐみの強い酸味があれば、さわやかに広がる酸味もあります。
美味しいコーヒーは、いろいろなコーヒーを味わって見つけていくものなのかもしれません。
これまでの経験した範囲が、私たちの世界なのです。
(3)美味しいコーヒーを見極める
次に、良いお米のごはんの見分け方をご存じですか
冷めたごはんは、炊きたてのごはんとは異なる性質を示し、米本来の品質や特性をより明確に感じることができます。
炊きたてのごはんは、湯気と熱によって香りや風味が強化され、味覚はある種の「錯覚」を起します。
冷えたごはんは、香りや味が落ちつき、米本来の素晴らしさや風味がストレートに伝わるようになります。
もし冷えたごはんから、感じる雑味や不自然な風味があれば、それは米の質や保存状態の影響によることが考えられます。
コーヒー豆とお米は似ているでしょう。
温かいホットコーヒーでは、本来のパフォーマンスが味わえていないかもしれないのです。
世界から届く、コーヒー豆の本来のパフォーマンスを味わってほしい。
そんな思いを大切にしています。
2.美味しいコーヒーの選択基準
(1)スペシャリティーコーヒーが一つの基準
美味しいコーヒー豆選びの始まりは、良質なコーヒー豆を選ぶことです。その代名詞スペシャリティーコーヒーは一つの判断基準になるでしょう。スペシャリティーコーヒーとは、以下の厳しい基準をクリアしています。
① 国際的な評価基準(カッピングスコア)で高得点を獲得した豆のみがスペシャリティーコーヒーと呼ばれます。
(アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が定めたテイスティングの評価基準で、点数が80点以上であること。日本では、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によって評価が決められています)
②生産地、農園、栽培方法が明確で、品質管理が徹底されています。トレーサビリティという基準です。
(2)最重要!焙煎前の下準備
個人的な意見ですが、優れたコーヒー豆の本来のパフォーマンスを発揮させるのは、焙煎前の下準備です。コーヒーの品質は焙煎前の準備で決まるのです。重要なプロセスは以下の通りです。
①選別(ピッキング) : 虫食い豆、カビ豆、未成熟豆などの欠点豆を取り除きます。非常に地味な仕事ですが、欠点豆を取り除くことで、雑味・えぐみ、不要な香りをなくします。
②均一なサイズの豆を選ぶ。焙煎のムラを防ぐため、サイズや形状を揃えます。
③生豆を丁寧に洗います。丁寧に洗うことでクリアな味わいになります。
(3)焙煎技術
焙煎はコーヒー豆の本来の風味・パフォーマンスを引き出す重要な工程ですが、焙煎士の技術によって全く違ってしまいます。
そして、もっとも重要なことです。焙煎前の下準備が万全でなければ、焙煎技術は生かされません。
虫食いのお米、保存状態が悪いお米、洗わないお米で炊いたごはん、どんな味になりますか?
笑い事じゃないですよ。
下準備でコーヒー生豆を洗ってから焙煎しているコーヒー豆は、流通量の10%以下だと言われています。
それは、洗わないお米のごはんを食べているのと同じような状態です。
洗ったコーヒー生豆のコーヒーを飲んだことはありますか?
雑味、えぐみのないスッキリしたコーヒーに焙煎するには、生豆を洗うことが必須だと思います。
(4)ドリップ(抽出)
焙煎されたコーヒー豆を美味しく一杯にするためには、抽出工程も欠かせません。私たちが採用しているドリップ方法は、動画を参考にしてください。
(5)雑味・えぐみのないホットコーヒー。そして、冷めても美味しい。
冷めても美味しいコーヒーは、本当に質の良いコーヒーの証です。
①ホットコーヒーの味覚の錯覚。熱いコーヒーは、湯気や熱さが雑味を感じさせることがあります。
②冷めたときの真価。冷めてもクリアで香りが楽しめるコーヒーは、高品質コーヒー豆と確かな焙煎技術の証です。
③賢い楽しみ方。ホットでも、アイスでも、1日過ぎてもおいしい一杯は、日常に幸せを運んでくれます。
3.おすすめの『冷めても美味しいコーヒー』が買えるお店
さて、無類のコーヒー好きの筆者が美味しいコーヒーについて語らせていただきましたが、そもそもコーヒー豆焙煎のビジネスへの参入をすすめてくれたのは、四国の取り引き先の「みどりのえがお焙煎所」さんでした。
▼みどりのえがお焙煎所HP https://midorinoegao.shop-pro.jp/
毎朝晩に「みどりのえがお焙煎所」さんのコーヒー豆を挽いて、ドリップして飲むコーヒーが楽しみでした。
豆がきれてしまった日は、夫婦で不機嫌になったものでした。
あーぁ、美しい時間が紡がれ、繋がる時間でした。
感謝の気持ちを巡らせながら夫婦でコーヒーを楽しんでいました。
その後、「みどりのえがお焙煎所」さんの紹介の一般社団法人日本焙煎技術普及協会で、コーヒー豆の焙煎技術を1年間学びました。雑味とえぐみのないスッキリしたコーヒーを楽しめる手法です。
▼一般社団法人日本焙煎技術普及協会HP https://rms.or.jp/index.shtml
そして、「冷めても美味しいコーヒー」の山王珈琲焙煎所は、1935年(昭和10年)創業、有限会社椎名米菓の一つの事業部として2024年7月9日にオープンしました。全国、全世界のコーヒー文化から学んでおり、安心・安全は当たり前、オリジナルの焙煎スタイルを確立しています。
世界から届く、コーヒー豆の本来のパフォーマンスを味わってほしい。そして、忙しい毎日の中でも、ホッとしたひとときを過ごしてほしい。そんな想いで山王珈琲焙煎所は、皆様をお待ちしています。
▼山王珈琲焙煎所HP https://www.sanno-coffee.jp/